好きになれない味の商品を担当する時

昨日の仕事はやりにくい仕事だった。

某社の鍋つゆが担当だったのだけれど、塩分が強いのよ。
例えば、「寄せ鍋」で塩分4・5パーセント。
数年前に担当し、試食されたお客様の多数から「しょっぱい」の「辛い」のと言われた、他メーカーの「塩鍋」の塩分が4・2%だったから、この数字がいかに高塩分をあらわしているか、わかっていただけると思う。

この塩鍋の時は、指示レシピにはない豆腐をたくさん入れることで、塩分を緩和(仕事をまわしてくれた派遣会社には連絡済み)。これで乗り切ったが、今回のメーカーはレシピ通りが必須。
とは言え、あまりに塩分が気になり(味見した私自身も塩辛いと感じた)、となると売上にも響いてくるので、レシピよりかなり多くの水を足した。
それでも、塩気がきつい。
薄めても塩が気になる。
つまり、つゆの成分そのものに塩分が過剰に含まれているのだ。
こりゃ、こちらの努力では何ともならんわ。

減塩が提唱されている、この時代。なぜ、こんな商品を作るのか?
多分、この商品。二度と担当しないだろう。
売れなかったからではなく、私自身が好きになれない味だから。