熱湯消毒を徹底し続けた結果。

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私は、数年前、大阪府内の某店で野菜関連のデモをした時、
「おたくが作った(試食の)サラダを食べたらハラ具合がおかしくなった」
と、あるお客さんに因縁をつけられたことがある。


その時、あらためて感じたことは、この仕事に就いてしばらく経った頃に某ベテランデモンストレーターにアドバイスされて始めた「仕事で使う調理器具は、使った日と新たに使う日の前日と、最低で2回は熱湯消毒」を徹底し続けていてよかったと言うものだった(私は、さらに、現場が自宅から1時間以内と近い場合は、器具を使う当日の朝にも実施している。念には念を、なのだ。いくら何でも、よほどしぶとい菌やウィルスでない限り、3度も熱湯を浴びたら死ぬでしょ)。


そう! 熱湯消毒をきっちりやっていた実績による自信があってこそ、決して理性的ではないどころか、予期せぬ出来事に弱い私が、理不尽なクレームにあんなに冷静に応対出来たのだ。


お客さんの訴えを聞き、彼がとうとうと述べる「おかしくなったハラ具合」の内容を詳細に尋ねたものの、具体性に欠けるので、
「うーん? お客さんのような症状にあわれた方は、お見えになっていませんけれどねえ、、、」
と答えると、彼は
「いや、これから、どんどん出るはずです」
と断言。
もっとも、彼は、そこでノレンに腕なしと思ったのか、
「第2、第3の犠牲者が出ることを望みます」
と、わけのわからないセリフを呟いて退散した。


すぐさま、店舗担当者と派遣会社に連絡。
その際、かの熱湯消毒の件も伝えた。


店舗担当者は、
「もし何かあれば、他の人にも症状が現れるはず」。
店舗責任者は、(そのお客さんの風体を確認した上で)
「ああ、またアイツかいな」。
派遣会社は、
「メーカーの営業さんにも連絡しましたが、世の中、いろいろな人がいるから、気にしなくていいと」。


コロナ蔓延の現在、この男性客のようなタイプは増えるだろう。
それが怖いからメーカーも店も試食を躊躇するのは、わかる気がする。


写真は、舞鶴名物、天橋立ちらし寿司。
寿司には殺菌作用のある酢が使われている。
酢。この際、もう一度、見直してはいかが?