電子レンジを使った料理

 明後日に実施するデモンストレーション用のメニューを作ってみた。

 ざく切りしたキャベツの上にしめじと一口大に切った鶏の胸肉を乗せ、
ラップをして、レンジでチンし、販売するドレッシングをかけるだけ。
 確かに簡単に出来るが……。

 何か、蒸す方法で作るのと比べると、野菜がへにゃっとなると言うか、
今ひとつ美味しそうに仕上がらないんだよね。
 レンジの使い方が下手なのか?
 でも、カボチャの煮物にしろ大根の煮物にしろ、レンジで作ると、味
はともかく、触感がどうも頼りない気がするよな……。

 何かの本で読んだことがある。
「レンジは野菜の細胞をめちゃめちゃにする。だから、栄養のことを考
えると、あまり薦められない」
 そうなんだろうか?

 とは言え、レンジを使ってすぐに作れるメニューは、お客様には大受
けする。
 以前、某液体だしを担当した時、カボチャの煮物をレンジで作って提
供したことがあるけれど、
「たったの三分チンするだけでこんなに美味しく出来るのね」
 と、幅広い年齢の主婦に大評判だった。

 主婦も、働いているいないにかかわらず、現在の主婦はかつての「主
婦」とは大きく違う。
 子どもの学校や地域の用事、ボランティア、習い事と、忙しいのだ。
家事はなるべく少ない時間ですませたいのが本音だろう。
 電子レンジは、そんな主婦たちの強い相棒である。

 こんなところからも、世相がかいま見える。
 私も、パソコン同様、電子レンジも、使いこなすべく、もっと研究せ
にゃ。