「イイ仕事」とは、単に売上がイイことだけではない。主役である商品自体も、その陳列状況も、商品を紹介する私たちの
トークも、それに呼応するお客様の反応もすべてイイ。一言で述べるなら、川の水が上流から
下流に流れていくように、デモンストレーションがスムースに進行していくことだ。
こんな日は実に気持ちがイイけれど、残念なるかな、「今日はイイ仕事をしたね」と胸を張って言える日は、そう多くはない。
こうしてみると、わかるね。
イイ仕事とは、決して
デモンストレーター1人の力では成し得ないと。
メーカーと、店舗と、
デモンストレーターと、お客様、そして運(天候とか日にちとか競合商品の価格とか)。
これらが複雑に影響し合い、絶妙なバランスを持った「ある共感」を生み出した時、はじめて「イイ仕事」は達成される。
ちょっと、スポーツの試合に似たところがあるんだ。
「イイ仕事」のご褒美は「イイ夕陽」、Good setting sun。
ベストを尽くした後の
疲労は心地よい。少なくとも心は軽やか。
退店手続きを済ませて、その日の仕事場であった店舗の扉を開けて見上げる空に広がる夕陽ショーは、私たちを一瞬、忘我の世界へといざなってくれる最高のギフトだ。